3全国864地点の建設地で年間暖冷房費を計算
QPEX
住宅それぞれの設計、立地条件、外気温、日射量などに対して、QPEXは、その熱性能を計算します。条件を変えると即座に結果を修正します。QPEXはまさに設計の道具です。
QPEXを設計ツールとしてQ1.0住宅を計画する
QPEXに断熱材の種類や厚さを入力すると、即座にその部位の熱貫流率や暖冷房エネルギーが、入力中のシートに表示されます。住宅設計中のある段階で、QPEXを使って住宅の暖冷房エネルギーを想定できます。これを元に予算の許す範囲で最高のレベルの省エネ性能を設定できます。
熱交換換気設備は採用してもUA値は変わりませんが暖房エネルギーは大きく削減されます。南の窓を大きくするとUA値は増えますが、陽当たりの良い窓なら暖房エネルギーは減ります。こうしたことは、QPEXを使ってみないとわからないことなのです。
QPEXには全国の800地点以上の気象データが搭載されています。日本海側の地域では、冬の日射量が少ないため、温暖地でもPVCサッシを使うほうが良く、レベル3のQ1.0住宅ではトリプルガラスが必要になります。逆に太平洋側ではレベル3もArLowEペアガラスで十分実現できます。このような計算に基づくノウハウが、QPEXを使う設計者には蓄積されています。
最新バージョンのQPEXには、室温の近似計算機能も搭載されています。
1月の最寒日、日射の最小日、最大日の3日間の室温予測計算を行います。上の図のように省エネ基準住宅と、設計住宅の比較もできますし、設計中の2つのモデルの比較もできます。夜暖房を止めた際の朝の最低室温や、日中の日射による室温のオーバーヒートを知ることができます。
なおQPEXは、気象データを最新のアメダスデータに変更した最新バージョンを発表しています。