4リフォームで暖かく快適に
断熱耐震同時改修
これまでの家はなぜ寒いのか、なぜ断熱材が効かないのか、原因は壁の中にありました。高性能GWを圧縮して、気流止めとして壁の上下に充填し、同時に耐震補強も行います。
在来木造住宅は壁内の冷気流により、外壁の断熱材はほとんど効いていません。また住宅の気密性が悪く、自然換気が1.5回/hも起きていると言われます。↓グラフ(A)
このような住宅に圧縮GWによる気流止めを、図のように、できるだけ建物を壊さずに設置する構法を考案しました。この気流止めにより、既存の50mmのGWが効くようになり、住宅の断熱・気密性が一気に向上します。↓グラフ(B)
壁を壊さずに断熱材の厚さを増やすことはとても難しいので、壁はそのままに、床天井の断熱材を増やします。開口部にガラス1枚の内窓を設置します。↓グラフ(C)
この(A) (B) (C)の3つのモデルの熱損失を計算すると、上のグラフのようになります。
(A)に比べて(B)は、気流止め設置によって、外壁と換気の熱損失が大きく減ります。さらに床天井、開口部の補強によってこれらの熱損失が大きく減り、住宅全体ではなんと5~7地域の省エネ基準住宅より良くなります。
この暖房費を、東京練馬で計算すると、家全体を20℃で24時間暖房したとして
(A)では25万円(実際にはありえないが)もかかり、
(B)で14万円弱に下がります。
(C)では、6万7千円になります。
実際はリフォーム後の生活は、例えば1階でしか生活しなかったりするのでこれより少ない暖房費で、快適に暮らすことができるようです。この構法では、耐震改修も同時にでき、200万円ほどで可能となるようです。Q1.0住宅レベルまで性能を上げようとすると相当費用がかかりますが十分可能です。
改修工事は現場の状況に臨機応変に対応しながら、その場で作業法、工法を決める必要があります。ここに経験を積んだ新住協会員の力が発揮されるのです。